「国民の父」俳優チェ・ブラム氏が死去、87歳で演技人生を終える
俳優のチェ・ブラム氏(本名、チェ・ヨンハン)が29日午後10時ごろ、ソウル江西区の病院で死去した。享年87歳。
俳優のチェ・ブラム氏(本名、チェ・ヨンハン)が29日午後10時ごろ、ソウル江西区の病院で入院治療中に死去した。享年87歳。30日の放送業界によると、チェ氏は昨年3月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた後、歩行が困難となり、2011年から14年間にわたり担当したKBS 1TVの時事教養番組「韓国人の食卓」も降板していた。その後、リハビリに励んでいたが、健康状態が急激に悪化したという。「捜査班長」のパク・ヨンハン班長や「田園日記」のキム会長などで長年視聴者に親しまれ、ドラマや教養番組の進行役として活動した彼は「国民の父」と呼ばれた。
演劇の舞台からテレビ俳優へ
チェ氏は1939年に仁川の済物浦区で生まれた。当時の済物浦区は東区であり、戸籍上の出生年は1940年である。ソウル中央高等学校を卒業後、ソラボル芸術大学と漢陽大学校の演劇映画科で学んだ。演出家を夢見ていた彼は、1959年に劇団「実験劇会」の演劇「ハムレット」でデビューした。舞台で演技を開始した後、1965年に韓国国立劇団の団員となり、本格的な演技活動を続けた。演劇活動を経て放送へと領域を広げた経緯は、チェ氏の演技人生の初期を形作った。
テレビドラマへの初進出は1967年である。当時、ソウル中央放送(現在のKBS)の特採6期タレントとして選抜され、20代でドラマ「首陽大君」に出演した。演じた役は老年のキム・ジョンソであった。その後、彼は様々なジャンルのドラマに出演して大衆と向き合い、特に長期間放送されたドラマの登場人物として広く知られるようになった。1971年に開始したMBC「捜査班長」ではパク・ヨンハン班長を、1980年に開始した「田園日記」ではヤンチョン里のキム会長を演じた。これら2作品はそれぞれ1989年と2002年まで続いた。
「捜査班長」のパク・ヨンハン班長と「田園日記」のキム会長
チェ氏の代表作の一つであるMBC「捜査班長」は、1971年から1984年まで放送され、1985年から1989年まで再び放送された。彼はこの作品でパク・ヨンハン班長役を演じた。同ドラマは韓国型捜査ドラマの先駆けとして紹介されており、チェ氏は18年間続いた作品を通じて全国的な人気を得た。作品が二つの時期にわたって放送された記録は、彼の名前とパク班長という人物を共に連想させる主要な経歴として残った。
1980年から2002年まで放送されたMBC「田園日記」では、ヤンチョン里のキム会長を演じた。22年間続いたこの作品は、国内最長寿ドラマとして紹介されている。チェ氏は「田園日記」と「捜査班長」のほか、1997年から1998年まで放送されたMBCドラマ「あなたと私」にキャプテン・パクとして出演した。各作品での役柄や放送期間は異なるが、長期間放映されたドラマで主要な役を担うことで視聴者にその名を広めた。
| 作品 | 主要な役柄 | 放送期間 |
|---|---|---|
| 捜査班長 | パク・ヨンハン班長 | 18年 |
| 田園日記 | キム会長 | 22年 |
| あなたと私 | キャプテン・パク | 1997〜1998年 |
教養番組の進行役としても視聴者と対面
チェ氏はドラマ俳優として活動する一方で、時事教養番組の進行役としても長期間放送に参加した。1999年から2008年まで、KBSの時事告発番組「よい国運動本部」の進行を務めた。その後、2011年からKBS 1TV「韓国人の食卓」を担当した。番組の進行を続けた期間は、昨年降板するまで14年間に及ぶ。長寿ドラマへの出演に加え、教養番組の進行を通じても定期的に視聴者と接してきた。
「韓国人の食卓」において、チェ氏は2011年から昨年まで番組を牽引した。腰椎椎間板ヘルニアの手術後、歩行が困難になったことで番組を降板し、その後リハビリに励んでいたという。チェ氏は顔を仰け反らせて「パハ〜」と笑う姿がトレードマークとされていた。放送界で長年活動することで築かれた庶民的で素朴なイメージとともに、この笑顔は世代を超えて親しみやすい姿として知られていた。ドラマの登場人物だけでなく、番組進行役としての活動も彼の放送経歴に含まれている。
手術後のリハビリ…今年はドキュメンタリーで演技人生を照らす
チェ氏は昨年3月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。手術後、歩行が困難になったため「韓国人の食卓」を降板し、その後リハビリに励んでいた。彼はソウル江西区の病院で治療を受けていたところ、29日午後10時ごろに逝去した。訃報が伝えられた30日時点の享年は87歳である。
今年5月には、チェ氏の60余年にわたる演技人生を扱ったMBCのドキュメンタリー「パハ、チェ・ブラムです」が2部にわたって公開された。当初、チェ氏自身もドキュメンタリーに出演することが知られていたが、リハビリ治療に専念したいという家族の要望により、カメラの前には立たなかった。ドキュメンタリーは彼の演技人生を収めて公開されたが、チェ氏は出演していない。公開時期は逝去前の今年5月である。
チェ氏は演劇「ハムレット」で舞台に立った後、韓国国立劇団やテレビドラマを経て、長寿ドラマや教養番組で活動した。「捜査班長」、「田園日記」、「よい国運動本部」、「韓国人の食卓」などで務めた役柄や進行は、彼の放送歴として残っている。今年公開されたドキュメンタリーには、60余年の演技人生が込められている。
Covers K-pop for KSW Journal, and also writes about Culture and K-Variety.
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