NewJeansの専属契約書に問題か、未成年者保護条項の欠如や違約金・肖像権巡る論争が浮上
米NYTがNewJeansの専属契約書を入手し、政府の標準契約書と比較した結果、未成年者の健康や学習権を保障する条項が欠落している一方で、活動を制限する条項が含まれていることが明らかになった。
NewJeansがデビュー前の2022年にHYBE傘下のレーベルADORと締結した専属契約書について、未成年者保護条項が欠落している一方で、アーティストの行動や肖像権を広範囲に制限しているとの報道が米ニューヨーク・タイムズ(NYT)により報じられた。同紙が入手した契約書を政府が提示する標準専属契約書と比較分析した結果、健康・学習・睡眠・休息権を保障する条項が抜けているほか、「不誠実な態度」「自己管理の怠慢」「不適切な交際関係」などの禁止事項や、会社の名誉を毀損する発言を制限する内容が含まれていることが判明した。
未成年者保護条項の不在
NYTが入手した契約書には、政府の標準専属契約書に明記されている未成年芸能人の健康権・学習権・睡眠権・休息権を保障する文言が一切含まれていなかった。標準契約書には過度な露出や長時間の活動を制限する規定も含まれているが、NewJeansの契約書にはこうした保護規定が欠けていた。その一方で、契約書には「不誠実な態度」「自己管理の怠慢」「不適切な交際関係」を禁止し、事実関係にかかわらず会社の名誉を毀損する発言を制限する条項が挿入されていた。専門家は、こうした条項が所属会社による契約違反の判断裁量を拡大させる可能性があると評価している。
美容費用の負担と違約金の算定方式
契約書には、練習生時代に発生した整形手術、肌管理、体型矯正などの美容費用の相当部分をメンバーが償還する条項が存在した。これに対しHYBEは、整形手術を強制しておらず、個人の意思に反する施術も勧めていないと説明している。また、違約金の算定方式も論争の的となった。契約書では、毎月の実際の売上が発生した月のみを基準に月平均売上額を算定し、これに残りの契約月数を掛けて違約金を決定すると定めていた。売上のない月を除外することで平均売上額が上昇し、違約金の規模が大きくなる可能性があるとの指摘がある。HYBEは、違約金規定は業界標準に合致しており、メンバーが毎月売上を発生させているため、実際の違約金が大幅に増えることはないと反論した。
契約終了後の肖像・音声活用権
契約書には、2029年の契約終了後もADORがメンバーの肖像・音声・音源を継続して事業化したり、第三者に許諾したりできる条項が含まれている。NYTは、この条項が人工知能(AI)ベースの音声複製やチャットボット制作にも適用され得ると分析した。しかし、当該条項の法的効力は不明確であるとの意見も示されている。契約終了後も所属会社がNewJeansの音楽を再構成・販売し、その過程でメンバーに支払われる収益配分率を下げることができる内容も確認された。
法的対応と今後の状況
NewJeansは2024年11月にADORとの専属契約解除を宣言したが、2025年3月、裁判所はADORの主張を認め契約の効力を認めた。ヘリン、ヘイン、ハニはADORへの復帰を確定しており、ミンジは現在まで復帰の是非を協議中である。ダニエルは昨年12月にADORとの契約が解除されており、現在は損害賠償請求訴訟が進行している。HYBEは、契約は適法に締結されており、政府の標準契約書は法的拘束力のない勧告案であることを強調した。また、契約調整にはメンバーの両親が同意しており、学業の中断を強制したり、休息を理由に不利益を与えたりはしていないと述べた。
比較表:標準契約書 vs NewJeans契約書の主要条項
| 条項 | 政府標準専属契約書 | NewJeans専属契約書 |
|---|---|---|
| 健康・学習・睡眠・休息権の保障 | 含む | 除外 |
| 過度な露出・長時間活動の制限 | 含む | 除外 |
| 行動・交際制限条項 | 制限なし | 「不誠実・自己管理怠慢・不適切な交際」を禁止 |
| 美容費用の負担 | なし | メンバーの償還義務 |
| 違約金の算定方式 | 月平均売上 × 残り月数 | 売上発生月のみ反映した月平均売上 × 残り月数 |
| 契約終了後の肖像・音源活用 | 権利終了 | 2029年まで継続可能 |
今後の日程および計画
HYBEは現在、契約に関する立場を継続的に表明しており、関連法の遵守を根拠にさらなる調整はないと説明している。NewJeansの所属事務所であるADORは、既存の契約紛争に関する法的手続きを進めており、メンバー別の復帰および活動方針に応じて、新たな専属契約を締結するかどうかが決定される見通しである。今後も契約内容に対する外部の監視や、政府のガイドラインの適用状況が注目されている。
Covers K-pop for KSW Journal, and also writes about Culture and K-Variety.
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