暗号の歴史と次世代技術を解き明かすEBSの番組が11月6日放送
EBSの番組「趣味は科学」にて、暗号の歴史から量子コンピュータ時代を見据えた次世代暗号技術までを深く掘り下げる。
EBSは11月6日午後10時50分から、暗号の原理と量子コンピュータ時代に向けた次世代技術を探る番組をEBS1で放送する。番組では、暗号化したまま計算が可能なCKKS技術や、バイナンスで発生した63億ドルの被害を伴うハッキング事件などの現状が取り上げられる。
IT強国と呼ばれる韓国においても、ハッキングや個人情報の流出に関するニュースが絶えない。EBSの「趣味は科学」『なぜ暗号はこんなに頻繁に破られるのか?』は、こうした不安が高まる時代において、暗号とは何かを改めて見つめ直す番組である。11月6日午後10時50分からEBS1で放送される。MCのデフコンに加え、光云大学校化学科のチャン・ホンジェ教授、サイエンスコミュニケーターのハンソン、徳成女子大学校薬科大学のチョン・ウヒョン教授が出演し、ソウル大学校数理科学部のチョン・ジョンヒ教授を迎えて、暗号の原理と量子コンピュータ時代に備える次世代暗号技術について探る。
古代の暗号から現代のセキュリティまで
番組では、暗号の基本概念を古代の事例から解説する。スキュタレー暗号やシーザー暗号、第二次世界大戦時に使用されたエニグマまで、時代ごとの暗号の歴史と原理を検証する。暗号は情報を隠す方法として始まったが、今日ではオンラインショッピングや金融取引、個人情報の管理において情報を守るための核心的な手段として用いられている。IT強国という言葉が虚しく響くほどハッキングや流出が繰り返される現状を踏まえ、暗号の作動原理を再確認する構成となっている。
出演者には暗号解読ミッションも与えられた。難易度の高い暗号問題に挑んだデフコンは、最終的に「もうハッキングはしません」と両手を上げた。番組はこの場面を通じて、暗号が単なるパズルではなく、実際のセキュリティに直結する技術であることを描き出す。暗号を理解することが安全なデジタル生活の出発点であると説明され、チョン・ジョンヒ教授は、何よりも情報を守ろうとする関心と努力を止めてはならないと強調した。
準同型暗号とCKKSが開く計算の方式
今回の放送の核心の一つは、準同型暗号である。準同型暗号は、暗号化した状態のままでも計算が可能な技術だ。チョン・ジョンヒ教授は、従来の準同型暗号の限界を広げたCKKS技術を共同開発し、世界の暗号学界の注目を集めている。この技術は、暗号を解かない状態でも、数字の加算や乗算など多様な計算を行うことを可能にする。個人情報を公開することなく、データを分析・活用できる可能性を広げる手法である。
番組の紹介によると、CKKSは個人情報保護の新たな可能性を切り拓く技術として提示されている。医療やゲノム解析、人工知能(AI)の学習など、機密性の高い情報を扱う領域での活用可能性を探る。暗号を解読しない状態での演算が可能であるという点は、従来のデータ活用方式とは異なる側面を示している。以下は番組説明に基づいた暗号技術の流れをまとめたものである。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| スキュタレー暗号 | 古代の暗号 |
| シーザー暗号 | 古代の暗号 |
| エニグマ | 第二次世界大戦で使用 |
| 準同型暗号 | 暗号化状態での計算が可能 |
| CKKS | 数字の加算・乗算が可能 |
ハッキングの頻発から見るセキュリティ環境
参考記事では、なぜ近年ハッキングがより頻繁に、より広範囲で発生しているのかについて説明がなされた。先月29日に世界最大の仮想通貨取引所バイナンスで発生したハッキング事件は、単一のハッキングとしては過去最大規模となる63億ドル(約8兆4000億ウォン)の被害が出た事例として紹介された。北朝鮮のハッカーがバイナンス関係者のノートパソコンにマルウェアを仕込み、内部システムに侵入する手法で接近したことが報じられている。人間を介したハッキング戦略が用いられた点が特徴として挙げられた。
キム・ミョンジュ人工知能安全研究所所長は、従来のハッキングとの違いを説明し、AIを活用すれば探索自体を自動化できると述べた。AIがシステムの脆弱性を見つけ出すツールを攻撃者が入手すれば、攻撃対象になり得ると説明している。以下の表は、参考記事に記載された被害規模と関連数値のまとめである。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| バイナンスの被害 | 63億ドル |
| バイナンスの被害 | 8兆4000億ウォン |
| 偽装就職組織が侵入した企業 | 70カ所以上 |
| 偽装就職組織の収益 | 300万ドル |
新韓銀行の流出規模は2万5700人とされている。同記事の中でキム所長は、AIを活用した攻撃は反復と自動化に強みを持つと説明した。ただし、記事の内容は確認された被害規模と技術的な説明に限定されている。
量子コンピュータ時代に備える暗号の次なる段階
番組では、量子コンピュータ時代に備える次世代暗号技術についても扱う。チョン・ジョンヒ教授が共同開発したCKKSは、単に情報を隠すレベルを超え、隠した状態での計算を可能にする方向性として紹介される。これは個人情報を露呈させることなく、必要な分析を可能にする技術として説明されている。番組紹介では、医療・ゲノム解析からAI学習に至るまで、機密情報を保護しながらデータを活用できる未来に言及している。
KTは今年1月、4.8kmの無線量子暗号通信に成功したと発表した。これは2023年の2kmから2倍に伸びた国内最長距離であるが、中国が最近、量子通信衛星を用いて1万2900kmを接続した事例とは差がある。イ・ウォニョルKT未来ネットワーク研究所アクセス網研究担当常務は、ハイブリッド形式の戦略を提示し、QKDとPQCを混合すべきだと述べた。同氏は、QKD体系を軍部隊や情報機関、医療機関の間に構築することは可能だが、一般消費者のスマートフォンにまで適用するのは困難であるとした。有線接続区間にはQKDを、無線区間にはPQCを適用する案も言及された。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| KT無線量子暗号通信 | 4.8km |
| 2023年の国内最長距離 | 2km |
| 中国量子通信衛星の距離 | 1万2900km |
EBSの「趣味は科学」は、暗号の歴史と原理、そしてCKKSのような次世代技術を併せて扱う。番組は11月6日午後10時50分からEBS1で放送される。番組紹介と参考記事は、ハッキングとセキュリティの問題を異なる角度から示している。暗号を理解することと、技術の変化を追うことが共に必要であるという点が、今回の番組の構成として提示されている。
Covers K-pop for KSW Journal, and also writes about Culture and K-Variety.
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